2004年4月28日(水)21:11

シュレーダー首相とサパテーロ首相は密接な協力関係に合意

ベルリン(AP)

ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相とスペインのホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテーロ首相は、EUおよび国連安全保障理事会において密接に協力することで合意した。スペインの新政権は「新たなダイナミズム」を欧州統合プロセスにもたらすだろう、とシュレーダー首相は水曜日の晩、ベルリンでサパテーロ首相との会談を終えて語った。

ドイツとフランスは今後スペインにEUのイニシアティヴ形成の過程に一層密に関与してもらうつもりだ、とシュレーダー首相は述べた。サパテーロ首相およびフランスのジャック・シラク大統領との三首脳会談の可能性についても、シュレーダー首相は否定しなかった。「これをスペインと行わない理由はない。」

シュレーダー首相とサパテーロ首相は、イラク政策についても国連安全保障理事会でフランスと意見の調整をはかることを表明した。しかしこれは他の理事国との対話に悪影響を及ぼすものではないとシュレーダー首相は強調した。新たなイラク決議案に関する共同イニシアティヴの可能性についてサパテーロ首相は、「私たちはこの問題で一方的なイニシアティヴを考えているわけではない。対話が肝要なのだ」と述べた。これに関しシュレーダー首相は、まずはイラクの暫定政権樹立に向けた国連のブラヒミ特使の計画を支援することが必要だと述べた。

社会労働党のサパテーロ首相は4月半ばにホセ・マリア・アスナール前首相を引き継ぎ、首相に就任した。この政権交代はイラク政策ならびにEU政策の転換をもたらした。サパテーロ首相はイラクからのスペイン軍撤退を指示し、欧州憲法合意の道を開いた。

「私たちはスペイン政府としてEUの中心を占めるつもりだ」とサパテーロ首相は述べた。「スペイン政府はできるだけ早く欧州憲法が実現することを願っている。」

原題:Schroeder und Zapatero vereinbaren enge Zusammenarbeit

訳注:今後スペイン首相の表記を、原音に近い「サパテーロ」に改める。




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